バイオものづくりは次のステージへ
2025年4月1日、産総研 バイオものづくり研究センター 始動
産総研は、これまでの微生物や植物を利用したバイオものづくり研究を集約化し、バイオものづくり研究センターとして新たな拠点を設置します。
現在、2024年6月に制定されたバイオエコノミー戦略に基づき、バイオものづくり産業の活性化が国内外で求められています。産総研は、このような産業界のニーズにいち早く対応し、国内産業のBX化に貢献するカウンターパートとしてのバイオものづくり拠点を整備してきました。そして、新たに2025年4月からは約70名の研究員が所属するバイオものづくり研究センターとしての活動を開始します。
バイオものづくり研究センターの前身である生物プロセス研究部門は、PIとしては国内でも最多の微生物研究者を有し、微生物による物質生産の研究活動が盛んです。多くの国家プロジェクトでも成果発信の中心となって活躍してきた実績があります。さらに、バイオものづくりのための微生物探索では、世界でもトップレベルの新たな微生物探索実績があります。この世界レベルの微生物探索と新たに整備する国内有数のバイオものづくり研究施設、国内最高速のゲノム解析システムを組み合わせることで微生物によるバイオものづくりを加速化・高度化できるようになります。
植物によるバイオものづくりについては、これまでも北海道にある植物工場を活用して多くの国家プロジェクトに参画し、産業界とのバイオものづくり研究を実施してきました。そこで、この植物工場とつくばにある植物機能性向上の施設を活用し、新しい植物の利用、植物バイオものづくりを強力に推進します。
2025年4月、日本のバイオものづくり拠点としての活動を開始する産総研。
バイオものづくりの産業化に貢献し、日本のバイオエコノミー社会実現にむけて研究開発をすすめていきます。