植物分子工学研究グループ

植物を活用したバイオものづくり

植物での有用物質生産をミッションとしています。これには有用物質生産のためのホスト植物の改良やそのための技術開発も含まれます。また、植物が生産する有用物質の生産メカニズムの解明、それを合成生物学的に他の生物に移植することも含まれます。

有用物質には、抗体、抗原(ワクチン)、医薬品等になりうるタンパク質、糖タンパク質のほか、医薬品原料になり得る二次代謝産物(テルペノイド、アルカロイド、フラボノイド)、バイオプラスチックやバイオ燃料、紙類、建築物の原料となり得る木質、リグニン、セルロース、グルコースなどの糖類、炭水化物などが含まれます。

また、取り扱う植物はタンパク質生産ホストとしてのタバコのほか、ポプラやユーカリ、マツの仲間、イネやエリアンサスなどのイネ科植物、キヌアや野菜類などの作物、実験用植物であるシロイヌナズナも含まれます。

着目する技術としては植物ウイルスの活用、タンパク質大量生産、エピジェネティクス、ゲノム編集技術や転写制御技術、共生微生物の利活用、植物工場や施設園芸を含む栽培管理技術、などが挙げられます。

私たちはこのような技術開発を民間企業や連携機関との協働で行い、技術の社会実装を通じて持続可能な社会の構築に貢献してまいります。

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