伝統的藍染め発酵に関わる微生物

藍染は植物由来の色素であるインディゴを染料とした染色・染物技術です。日本でも古来から使用され、「ジャパン・ブルー」として世界的に知られる伝統的な染色技術です(図4-1)。「すくも」と呼ばれる色素原料の生産には、タデアイなどの原料植物を3~4か月かけて堆肥化する必要があります。またインディゴ自体は水に不溶でありそのままでは染色できず、染色発酵液中で微生物によりインディゴが還元され可溶性の還元体(ロイコインディゴ)となることではじめて布への染色が可能となります。つまり伝統的な藍染ではすくもの生産、インディゴの還元の2か所で微生物のちからを利用しているのです。私たちは、藍染に関与する微生物をファッション・アートにかかわる微生物の好例としてとらえ、インディゴ還元微生物の探索などの研究活動に加え様々なアウトリーチ活動を行うことで、微生物の面白さ・素晴らしさを伝えていきたいと考えています。
 

進行中の研究課題

すくも生産に関与する微生物

タデアイからすくもを生産している方々の協力のもと、すくもの発酵過程で何が起こっているのか、どのような微生物が関与しているのかを調べています。様々な解析により、すくもは色素源としての機能に加え、微生物源としての機能も重要であることなどがわかってきています。

染色発酵液で機能する微生物

染色発酵液では微生物によるインディゴの還元が最も重要な反応です。私たちはインディゴ還元菌の探索や発酵液中の微生物層の解析を通し、染色発酵液中の重要微生物の特定などを試みています。また既知の菌よりも不溶性のインディゴ粉末の還元力が極めて高いインディゴ還元菌が見つかっており、その還元メカニズムなどを調査しています。

関連する研究成果

総説論文

  • まだありません

原著論文

  • まだありません