共に生きることの本質とは?
生物は単独では生存できず、周囲に存在する他の個体や他種の生物と絶えず相互作用して生を営んでいます。地球上には息をのむほど多彩かつ膨大な数の生物がその隅々にまで生息していますが、この把握するのも困難な多様性をもたらした原動力が、これら生物間相互作用の連鎖、「共生」です。
生物の多様性は豊穣な遺伝子資源とみなすことができますが、大部分は未探索であり、その開拓には多様性創出のメカニズムである共生という視点からの研究展開が不可欠です。なぜなら生物間相互作用の全体像は、その関係を構築する複数種の生物を想定した解析によってのみ見えてくるからです。
生物共生進化機構研究グループは、昆虫と細菌の必須共生など、緊密な生物間相互作用を伴う関係を対象として、その成立や多様化の歴史を紐解き、背後にある分子機構を詳らかにすることで、この関係性において発揮されている高度な生物機能を見つけ出し、その活用を目指すことで社会に貢献することをミッションとしています。
トピックス
-
2024-11-22
- イベント
国際セミナー:ハダニ類の共生細菌Wolbachiaの研究で知られるDr. Nicky Wybouw (Ghent University, Belgium)によるご講演(12月11日)- 生物共生進化機構研究グループ
-
2024-11-11
- イベント
国際セミナー:好蟻性ハネカクシ類の進化発生学的研究で知られるDr. Joseph Parker (California Inst. Tech., USA)によるご講演(11月21日)- 生物共生進化機構研究グループ
-
2024-10-15
- イベント
公開セミナー「オオホシカメムシの環境獲得型細胞内共生系」をオンサイト開催(Zoom同時配信)(10月24日)- 生物共生進化機構研究グループ
-
2024-09-19
- イベント
国際セミナー:甲虫類の共生微生物の研究で知られるDr. Aileen Berasategui (Amsterdam Institute for Life and Environment, Netherland)によるご講演(10月11日)- 生物共生進化機構研究グループ