微生物の生態機能を活用した新技術を創出する
私たちの研究グループでは、微生物生態学を基幹とする多層的視点から生命現象の深淵を明らかにするとともに、その工学的利用技術を創り出すことを目指しています。そして我が国のバイオ戦略に示される「世界最先端のバイオエコノミー社会を実現する」という目標の達成に貢献します。
微生物生態学は、海洋、河川、湿地等の自然環境、ヒト、植物、昆虫等の宿主との共生環境、水田、畑土壌、廃水処理プロセス等の人工環境といった個々の生態系における微生物の役割とその物質循環との関わりを解き明かして、生物圏エコシステムを包括的に理解しようとする学問です。
微生物生態学により生物圏エコシステムを理解することは、持続可能な循環型社会(サーキュラーエコノミー)に適合する農水産物の生産技術、廃水や廃棄物の有効利用技術、微生物の代謝機能をフル活用したバイオものづくり技術等の創出に繋がるため応用研究の面からも注目されています。