研究内容

安武 義晃 ウェブサイト

蛋白質等生体分子の立体構造解析と
その機能発現メカニズムの解明

生体内の蛋白質は実に様々な機能を担っていますが、その機能はそれぞれの蛋白質に固有の高次構造と深く関係しています。すなわち、ある蛋白質が「なぜそのような機能を発揮できるのか」を正確に理解するためには、その蛋白質の構造を調べることが不可欠です。そこで主にX線結晶学の手法を用いて様々の蛋白質の立体構造解析を行い、蛋白質が働く仕組みについて調べています。

構造に基づいた高機能・機能改変蛋白質の設計

微生物による有用物質の生産・バイオプロセスの実現、有用酵素の開発を目指し、機能の向上した、もしくは目的の機能に改変した蛋白質変異体のデザインを行っています。蛋白質の設計は、実験/予測立体構造情報に加えて、バイオインフォマティックス、進化工学、分子動力学シミュレーション、AIによる配列設計等の技術と連携しながら行います。また、蛋白質の立体構造情報は、薬剤開発やワクチン開発等の医療分野において重要な情報を提供するため、関係機関との共同研究を通して、薬剤耐性機構の理解や、新薬開発に資する研究も進めています。構造情報を客観的に考察し、それらを利用した応用研究への展開を念頭に置き、研究を行っています。

キーワード
Cytochrome P450, Biocatalysis, Protein engineering, Crystal structure, Viral protein, Antibiotic, Drug development,