核内受容体活性化評価による食品素材の機能性解析

テーマ

核内受容体は、リガンド(受容体タンパク質と特異的に結合する物質)依存的に遺伝子発現を調節する転写因子タンパク質です。核内受容体は、糖尿病や高脂血症といった代謝異常症、薬物代謝、あるいは、癌細胞の増殖などに関与していることから、創薬ターゲットとして以前から注目されています。一方、古くから、あるいは、経験的に体に良いとされている食品成分にも核内受容体のリガンドとして作用する物質が多く含まれていると考えられます。そこで私たちは、機能性が期待できる農林水産品をはじめとする食品素材について、核内受容体活性化能を評価し、付加価値を付けた機能性食品素材としての可能性を探索しています。

また、使い勝手が良い新たな核内受容体レポーターアッセイ法の開発も行っています。