公開セミナー「生物のディジタルアトラス:3次元内部構造顕微鏡による昆虫図鑑」をオンサイト開催(Zoom同時配信)(5月15日)

トピック
2024-04-18

【第35回ERATO共生進化機構先端セミナー】
講師:横田秀夫 博士(理化学研究所 光量子工学研究センター 画像情報処理研究チーム チームリーダー)
演題:生物のディジタルアトラス:3次元内部構造顕微鏡による昆虫図鑑
日時:2024年5月15日(水)15:00~16:30
場所:産業技術総合研究所 つくば中央 共用講堂1階小会議室
https://www.aist.go.jp/aist_j/guidemap/tsukuba/center/tsukuba_map_c.html

・講演会ポスターはこちらからダウンロードいただけます。
・参加希望者は以下より登録ください。参加に必要な情報をお知らせいたします。

参加登録:
https://forms.office.com/Pages/ResponsePage.aspx?id=yP6nGC9lm0CDaSctnOgGIJ7tiVpHbA5NjfhdOh2I2wRUOUVCVDc2QURKN0U2TUROWkUzRFNRSFVMOC4u

講演要旨:
生物の複雑な機能はその内部に保有している構造により実現している。生物の構造を議論する学問として解剖学があるが、生物を解剖することにより発展してきた。しかしながら、人の手による解剖では、3次元の形態を計測することが困難である。近年、X線CTやMRI、共焦点レーザー顕微鏡などが開発され、非破壊でそれらの内部構造を計測することが可能となってきた。しかしながら、これらの計測ではその対象を特異的に標識することが必要で有り、体内の複数の対象をくまなく観察することは困難である。これに対して、我々は観察対象物を機械的に切断し、その断面を撮影することを繰り返して試料内部の3次元構造を観察する3次元内部構造顕微鏡(3D-ISM)を提唱して開発をしてきた。この3D-ISMでは、試料の切削がミクロン精度で有り、観察試料の色情報を取得すること、特異的な標識を同時に観察することが可能である。さらに、取得したフルカラーの3次元情報を可視化する情報処理技術を開発し、ディジタル3D図鑑やその形態を元にした形態モデリングを実現している。
本講演では、その原理から観察例について紹介すると共に、生体試料の3D観察、アトラスの未来について皆様と議論したい。

関心ある方々の参加を歓迎いたします。

問い合わせ先:M-ERATO-International-Seminar-ml@aist.go.jp
主催:ERATO深津共生進化機構プロジェクト https://www.jst.go.jp/erato/fukatsu/
連絡先:深津武馬(生物プロセス研究部門首席研究員, t-fukatsu@aist.go.jp)